NPO法人日本ホームスクール支援協会理事、教育事業「みらいの学校」代表の北本の個人ブログ

教育について書くブログ

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ホームスクールのはじめかた|小学校入学から始める場合

来年度小学校の入学と同時にホームスクールをはじめる人へ

 

 

これから増えていくであろうホームスクール。

もう来年度、小学1年生になるタイミングでホームスクールで過ごそうと準備を始めている方もいらっしゃいます。

 

 

我が家の末娘は入学と同時にホームスクールを開始しました。

 

どうやって始めたらいいの?
学校にはどう伝えたらいいの?
何をいつまでにやるの?
家族で決めておくこと、夫婦で話し合っておくことは?

 

などなど、どうしたらいいのか右も左もわからない!という人のために(実際我が家はそうでした)少しざっくりではありますが、ここに一例を記しておこうと思います。

 

 

※ここでの事例は地元の小学校に席を置きながらホームスクールをする場合のものです。

 

 

 

①方針をきめる。

ホームスクールと一概に言っても本当に様々です。

 

スタイルの分類だけでも多く存在します。

 

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ホームスクールのスタイルについては
以前のブログで書いた記事をコピーして記載します↓

School at home(スクールアットホーム)

家庭で学校のように時間割を定め親が教員になって教育をする。
学校が家庭で先生は親というような仕組みで行っているスタイルです。
物理的に学校に通うことが困難な家庭がホームスクールを選びこの形をとったケースが多いようです。

 

Learning at home(ラーニングアットホーム)

スクールアットホームとの違いはさほどありません。学びの目的が明確でありそれに向かって学ぶスタイルのようです。通信教材やeラーニングを利用する家庭も。

 

Unschooling/Natural Learning(アンスクーリング)

子供の興味や自主性に基づいて行うスタイルです。親側からの指示はありません。
子供は生活や遊びの中で最も多くを学ぶという概念で子どもを自由にさせているケースが多いです。
個人的には自由と責任は表裏一体であり教育放棄に見られるリスクもあることから現在の日本ではかなり高度なホームスクールのスタイルであると感じています。

 

Relax/Eclectic Homeschooling(エクレクティックホームスクール)

スクールアットホームとアンスクーリングのハイブリット型スタイルで、アンスクーリングほど子どもに委ねず、スクールアットホームよりもカリキュラムやスケジュールを持たないものです。
小学生など基礎学力がまだない子どもには両方を兼ね備えられるこの方法がベストであると、選択する家庭が多いように感じます。

 

Hack schooling(ハックスクーリング)

徹底した“個”を尊重する教育。当時13歳のローガン・ラプラント氏がTEDで提唱し話題になった学び方です。子ども本人が自身の教育を自身でハッキングしていく。
今は世界のあらゆる大学の講義もネットで受けられる時代。これからはこのような学び方を選択する子どもも増えていくのかもしれないですね。

 

 

Umbrella school(アンブレラスクール)

アメリカではホームスクーラー達が政府の基準に合った教育を受けているか監督する教育機関があります。基準は州によって様々ですが、それらの機関をアンブレラスクールと呼ぶようです。
日本ではホームスクーラーのコミュニティを指すこともあるそうですが、理想を言えば日本でもアメリカでのそれのように一定の基準を第三者評価できる機関が出来た方が、公教育との関係性に悩むホームスクーラー達の救いになり良いかもしれないですね。

 

 ホームスクールのスタイルは様々で、ここに当てはまらない家庭も多いかもしれません。

 

 

 

 

どんな学び方をしていくのか、
どのように一日を過ごすのか、
学習ツールはどうするのかなどを予め大まかに決めておくといいと思います。

 

これ、と確定する必要はないと思いますが。

 

 

②学校に連絡を入れる

我が家の場合は年長さんの時の7月に初めて連絡を入れました。

通常であれば就学前検診が行われる前までには学校と一度連絡を取り、話し合いの場を設けた方が良いと思います。

 

就学前検診も受けるつもりはない、という方は別ですが、受ける気がある方は、就学前検診の時に校長先生、もしくは管理職の方とお話できる機会を作ってもらえる場合があります。というか、作ってもらった方が良いかと思います。

 

また、補足ですが、

 

就学前検診には行っておいた方が良いと私は思っています。

 

 

私が話した先生の中には「学校に通わせないと聞くと虐待が脳裏にチラつく」という先生がいらっしゃいました。

 

多くの子どもと接する機会があり、長年色んな家庭を見てきた小学校の先生なら「そういう事があるかもしれない」という不安が出てくることは安易に想像つきます。
なので就学前検診を受けることは学校側のその不安を払拭する良い機会でもあります。

 

内科、眼科、耳鼻科、歯科・・様々な健康面をチェックしてもらえるので、暴力的な虐待などを疑われる心配はまずありません。

これらの検診を通常にクリアすれば、学校側もひとつ心配の種は取り除いて話を聞くことが出来るかなと思います。

 

※ちなみに、我が家の末娘は場面緘黙症なので就学前検診は全て拒絶してしまい受けることが出来ませんでしたが・・

 

 

②地域の就学相談窓口に連絡を入れる

地域によっては(おそらく全国の教育委員会で)何らかの就学相談窓口を設置しています。

 

私の住む東京都も各区に就学相談窓口があります。

就学相談:東京都教育委員会

 

 

ただし、

「ホームスクールをします!」と宣言する人からの電話は就学相談の窓口の方は、

めちゃくちゃ困ると思います(笑)

 

何故なら、就学相談が設置されている目的は「お子さまの成長のこと・障害のことが原因で教育に不安を感じている方」を対象に相談を受けることだからです。

 

恐らく学校に通うことが前提の窓口なんですよね。

 

なので、就学相談に連絡をするのは、ホームスクールが"離れ小島"にならずに、教育委員会や学校との良好な関係性を築くためのひとつの「行動」にすぎません。

 

お子さん自身の性格や特質(例え発達障害などの診断を受けていない子であっても)この子に合う教育を模索していること。それはホームスクールだったということを伝えてみてもいいのかなと思います。

※ただし「ここで相談することではないです」と言われる可能性は大いにあります。

 

 

我が家の場合は、娘が場面緘黙症だったのでその部分を切り口にお話しました。

 

ですが、当時私が電話したときは、窓口の方が答えられる場面緘黙の子どもに関する事例が1件しかなく対応が困難な様でした。(実際は山ほどあると思いますが、教育委員会が事例として把握するに至っていないケースも多いようです)

 

なので、数回電話したきり、それからこの窓口の方とお話する機会はありません。

 

 

 ③家族で話す。夫婦で話す。

 

ホームスクールを選択したご家庭の中には、夫婦間の意見が合わなくなって大変な思いをしたということも実例としてあります。

 

子どもがまだ赤ちゃんの時の育児分担の喧嘩なんて可愛いものです。

 

もしかしたら「教育方針」についての意見の不一致は恐ろしいほどに平行線のまま分かり合えない場合が多いかもしれません。

 

今はまだまだ、社会や学校は歓迎してくれない「ホームスクール」なので、せめて夫婦間の意見は統一し、家庭内では心置きなく自由に学べる空間を作ってあげることが良いと思います。

 

話し合っておくべきことは

・学び場の拠点
・学び方
・進路
・将来のこと
・情報収集
・教育の分担
・費用面

 

などでしょうか。

 

 

また、これも大変なのは、

学校に通う兄弟姉妹がいる場合。

 

子どもによって学び場の選択は様々であるべきだと思います。

 

兄弟一律で学校に通う必要もなければ、一緒にホームスクールにする必要もない。

それぞれ個別化して学び場を選択するべきですが、
子どもにとって納得いかない場合もあります。

 

学校に行かない兄弟に理解を示せない場合、それはご両親からゆっくり想いを伝えておく必要があるかと思います。

 

 

 

そしてホームスクールについての家族の話し合いで何より大切なのは、

 

子ども本人の気持ちが第一

 

であること。

 

子どもの気持ち置き去りにして大人だけで話を進めることは避けたいなと思います。

 

 

 

④校長先生と話す。ホームスクールを宣言する。

 

我が家は学校には通いませんと校長先生に宣言しました。

子ども達の教育機会は家庭にあるからです。

 

kitatakako.hateblo.jp

 

学校側がホームスクールを受け入れにくいことは往々にしてあるかと思います。

 

平行線のまま、何度も学校と話し合いを重ねているご家庭もあります。

 

大切なのは、

意見が合わなくても何度も対話を重ねることです。

 

意見が合わないまま学校と疎遠になっても、余計な想像がお互いに膨らみ更に悪い事態となります。

 

我が家の場合、基本自宅で勉強をすることを伝えました。

 

その上で我が家の希望として


たまに学校に遊びに来る、
学校の教科書は受け取る、
教科書以外の教材は都度話し合い購入を決める、
給食費は支払わない、
PTAには参加しない、
行事も基本は参加しないが都度話し合いをする

とお伝えしました。

 

これを良しとするかどうかは学校側の問題であって、
あとはもう判断をお任せするしかない。

 

ダメだと言われてもホームスクールを選択することは変えないと決めていたのだけど、我が家の場合は校長先生にもご理解いただき、この形をとっています。

 

ちなみに、これは末娘の場合で長男(ホームスクール)は教材費も給食費も支払っていてPTAにも所属しています。

 

 

 

⑤実際にやってみる

 

もうあとは実際にスタートを切るしかないです。

どのような学び方をするか決めていたとしても、
学校とも話し合いで折が付いたとしても、


スタートしてから変わることなどいくらでもあるかと思います。

 

不安に感じる部分も手探りで一緒に学んでいくしかないです。

 

 

ホームスクールをしているご家庭の事例もいまはネットにたくさんあります。

 

私が理事を務めているNPO日本ホームスクール支援協会も今後情報配信をしていく予定です。

サイトはこちらから
http://homeschool.ne.jp/

 

同じく当協会理事の佐々木もHoSAとは別に情報配信しております。

lumiohana.com

 

こんな情報サイトもスタートしてます。

medium.com

 

 

またtwitterハッシュタグをつけてホームスクールで検索すると、ホームスクーラーにたくさん出会えます。

私もホームスクーラーさんと繋がり、たくさん情報を得ています。

 

私自身もtwitterで情報配信しています。

 

 

 

まだまだホームスクールへの理解を得られずに困っている方も多いかもしれませんが、楽しく、自由な学びを得られるよう、情報配信をし合いながら一緒にがんばりましょう(*'▽')

 

 

 

kitatakako.hateblo.jp

 

kitatakako.hateblo.jp