NPO法人日本ホームスクール支援協会理事、教育事業「みらいの学校」代表の北本の個人ブログ

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高校生教育アイデアソン2017最終選考|みらいの学校

高校生教育アイデアソンの考察

私が代表をしているみらいの学校のイベントで2014年から高校生アイデアソンを行っています。

 

開催当時は、事業アイデアを高校生が考えるものでしたが、今年は授業アイデアを考えるアイデアソンになりました。

 

 

 

現役高校生が小学生向けの授業アイデアを考え発表します。

実は今回のメインアドバイザーは世界経済フォーラムU33大阪ハブという結構贅沢なアドバイザー。

審査員には開智小学校の先生も参加してくださいました。

 

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今回、企画からこのアイデアソンを仕切ってくれたのは、Withdomの代表の新井さん。

 「教育で社会の限界をなくす」という志を掲げている中高生向けのキャリアデザインスクールです。

withdom.jukendou.jp

 

予選が行われたのは2017年6月11日に開催したみらいの学校2017Kids教育Festivalです。

www.mirainogakkou.com

 

この予選で3名まで絞られました。

その3名からグランプリを選出する最終選考会が先日未来の先生展ステージにて行われました。

 

今回、残った3名は全て女の子!

 

以下、最終選考での彼女たちの発表を簡単にまとめます。

 

発表者1人目:ティーングレイスさん

「思考のルーティーン」というテーマで発表されました。

自分のバックボーンや今後学んでいきたいダイバシティやリベラルアーツ等を紹介しつつ、彼女は教科への疑問や教科書自体への疑問、集団行動や集団意識などへの疑問を伝え、今の教育に必要なものは多方面から捉える力だったり、自分で考える力や、自分の考えを表現する力だったりするのではないか?と提案します。

 

そこで彼女が提案した授業アイデアはサイコロを使った授業と、付箋を使った授業。

授業の方法としてのアイデアで、とても素晴らしいものでした。

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少人数のグループ制でトピックを決め、相違点、共通点を議論することもアイデアとして挙げておりましたが、これらは既に多方面で授業として取り入れられていることです。

しかしながら、彼女が提案した「サイコロを利用する」ことで、物事には側面があり多方面から捉えることが重要であることを小学生にも分かりやすく伝える授業が可能です。この部分でとても高い評価を得ていました。

 

発表者2人目:岡田彩花さん

6月11日のみらいの学校内での選考では最優秀だった彼女は「誰もが生きやすい社会」というテーマを掲げ発表を行いました。

 

他社を受け入れるという部分での教育を伸ばしたいとの強い思いが込められたアイデアには素晴らしい発想がたくさん詰め込まれていました。

 

彼女が提案したのは複数の科目を掛け合わせるグループ学習。

例えばスポーツ×理科×芸術×国語をひとつの授業としてやってみませんか?というもの。ジェットコースターに乗りに行くという具体例を出しながら説明をしてくれました。

 

いまの教育は凡そひとつの正解しかないという指摘も行いました。

正解=普通になっていることで、普通でないものが正しくないという考えにつながるのではないか?差別や偏見につながるのではないか?という問題提起には、個人的にはとても感心しました。

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普通とはありふれたもの。普通に合わせる必要はない。

そんな彼女の想いにとても共感しました。

その他、エドガーデールの学習の法則やラーニングピラミッドの図なども紹介し、プレゼンとしてもとても完成度の高いものだったと思います。

 

発表者3人目:水野真希さん

自身の体験をもとに「ほめてもらいたかった」「理解してもらえない」という思い出が、その後、自身が持っていた他国への偏見と結びついたというお姉さまの国際結婚を例にターニングポイントを紹介してくれました。


彼女の授業アイデアは「相手を理解すること」に重点を置いたもの。
 
辛い思いがトラウマになるのではなく、楽しい思い出が向上のエネルギーになるような「逆トラウマ」を作りたい!という発表には「なるほど!そうきたか!」と感心しましたね。授業アイデアだけでなく、言葉を作っていく発想力がすごい。

楽しい思い出が持続可能な教育を生み出すのではないかとの提案に観客席で多くの方の頷く姿が見られました。

 

授業アイデア自体は、海外の人と鍋を作って一緒に食べようというもの。

海外の人と鍋を作るという状態がなかなか授業として実現することは難しいのでは?と思いましたが、意外と同じ国でも他の家庭の料理は異文化に感じることも多いので同じクラスの子達にも応用がきくのでは?という観点で授業利用可能になると思いました。

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水野さんは、これで小学生が他社への理解を深め成長することは自分の理想であり仮想であることを前提にしつつも「この授業アイデアで必ず良い結果が生まれると信じている」という力強い意思に心を打たれました。

 

そして、優勝者は・・・

 

発表者3人目の水野さんがグランプリを獲得しました!!

おめでとうございます!

優勝賞品は株式会社アクティビスタの河合さんから送られます。
あまり詳しくはここで記載するのは控えますが、私も羨ましく思う程の学びになると思います。

 

実は後から知ったのですが、ご両親も見に来てくれていたようで水野さんは「両親に少し理解してもらえて嬉しい」と喜んでいました。

 

ここで記載した通り、他の2名も本当に素晴らしく、今回は甲乙つけることが本当に難しいプレゼンでした。

 

ほんの少しの差で水野さんに軍配が上がりましたが、3人ともぜひみらいの学校で出会ったご縁をフル活用して今後の人生に活かしてもらいたいなと思っています。

 

参加した高校生の皆さん、関係者の皆さん、本当にお疲れさまでした!